いもち病ゼロを目指し より正確に農家の後押し 

2009年5月27日(水)曇のち晴

福井県内でも初めての導入となる
「~いもち病発生予測装置~クロップ・ナビ」を
水と土を守る会会員の水田
東俣(上地区)・稲荷(中地区)・野尻(下地区)
3ヶ所に1台づつ設置しました。

いもち病は農薬によって防げる病気なのですが
池田町では 農薬を極力抑えた米の栽培「生命に優しい米づくり運動」 を推進しているので
草刈りをまめに行ったり 水の調整を行うなどしながら
いかに農薬の量を減らせるか 日々研究しています。

昔から「池田の貧乏霞」と言われるほど
池田町は 朝に霞がかかり、風が通りにくい、
いもち病にとって繁殖し易い盆地地形なので
稲作の大敵として 農家の頭を悩ませてきました。
現に 平成19年産には いもち病で大きな被害を受けています。

本年度から導入したクロップ・ナビは
降雨量・気温・湿度・照度・風力・水温・地温・葉の濡れ具合 を
1時間に1回計測し 24時間毎に 内臓の携帯電話で
1日分の計測データを農林公社のパソコンへ送信してくれる機械です。

クロップ・ナビで計測したデータは
今後は毎週行っていく田んぼの生育調査結果と一緒に

町内11ヶ所に設置した専用の看板に
記入していき
農家の方はもちろん 誰にでも目に付くところで
田んぼの状態と これからの作業のすすめ方について
正確に伝達していくことにしています。

また この取り組みによって
いもち病発生の可能性が高いと予測される日を
1週間ほど前に割り出し
各地区のライスアドバイザー(中核農家)に情報提供する事が出来ます。

頻繁に行われる青空教室(各農家が集うJA主催の稲作勉強会)で
今後の田んぼの管理方法等を伝達する事で
各農家の方々に 病気に負けない 減農薬の美味しいお米を栽培して頂きます。
今年 成果が現れれば 機械の台数を増やす考えで
より正確に農家の手助けをしていき
安全なお米をより多くの皆様の食卓へ提供していけたらと考えております。

『生命に優しい米づくり運動』の栽培基準で作られた池田町のお米は
『うらら(私達)の米』という名前で
○福井市内のショッピングセンター ベル内 『こっぽい屋』 TEL 0776-35-0051
○池田町米殻協同屋 TEL 0778-44-7747(年間予約販売)
にて販売中です。