田んぼの生き物調査(集落での実施)

農地の生態調査は、集落単位でも行われています。
子どもたちも参加して、自分たちが暮らす地区での生き物調査は、
地区を身近に感じると同時に、自然に直接触れることで、
貴重な「気づき」の場となっています。

 

平成19年7月に東俣では、田んぼの水路の生き物調査を行いました。

子どもたちを含む17名が参加し、4日前に行った予備調査結果を参考にしつつ、
講師から詳しい説明を受けながら、調査開始。

 

わずかな時間の調査でしたが、たくさんの種類の生き物が見つかりました。

■東俣集落 田んぼの水路生き物調査(25分間)で見つかった生き物
生き物
カジカ(ブシ) 18匹
カジカ(ブシ) 18匹
カジカ(ブシ) 18匹
ヤゴ 39匹
ドジョウ(大) 2匹
ドジョウ(小) 27匹
アメンボ 2匹
オニヤンマ 2匹
ギンヤンマ 1匹
ヨコエビ 18匹
ゲンゴロウ 1匹
マツモムシ 11匹
ガンボ(幼虫) 2匹
サワカニ 2匹
カニ 7匹
カワニナ 25匹
トノサマカエル 1匹
アオカエル 1匹
タニシ 5匹
合計 17種類

いのちあふれる豊かな水となっている様子を実感できて、みんな感激。

田んぼの土や水を守る環境づくりは、大事なことだと解っていても、
なかなか目に見えるものではないので、気持ちを維持していくのが大変です。

でも、こうして、たくさんの生き物たちが水路に住んでいる様子を目の当たりにすると、
地道に続けている努力が、いのちの水路に結びついているのだと、力が湧いてきます。

調査に参加した皆さんも、田んぼや自分たちの周りの環境について、
改めて大きな関心を持つようになったそうです。

そして何より、「童心に返る」楽しさが良かったとか。
みなさん和気あいあいと、素敵な時間を過ごされたそうです。

「これからは、ぜひ、子どもたちにたくさん参加してもらいたい」

と、参加した方からコメントをもらいました。

東俣地区では、これからも、この調査を毎年行っていく予定だそうです。