セイタカアワダチソウ一斉駆除を行いました。

2009年10月18日(日)AM8:00~12:00

池田町では、自然環境の保全活動を行っている『まちおこし21』が、
“考えているだけでなく、行動に移そう!” と、
2000年から、年1回のセイタカアワダチソウ駆除活動を開始、
近年では、町全体に呼びかけ
黄色い花が見分けやすい秋に、
一斉駆除を行っています。

春にはオオキンケイギク(外来種)の一斉駆除も行っている『まちおこし21』は
池田町の自然を楽しく学ぼうと、
親子で山菜採りや雪すべりなど、四季折々で池田を感じる『池田学』を行うなど
活発に活動している組織です。
 
そして今年も
10月18日(日)、セイタカアワダチソウの一斉駆除を行いました。

セイタカアワダチソウは北アメリカ原産の外来種で
日本には、観賞用としてや、養蜂業者が導入したと考えられています。

セイタカアワダチソウは
花粉を蜜蜂などの昆虫によって媒介させる植物なので、
花粉を風にのせてばらまく事はしません。
過去には、花粉アレルギーの濡れ衣をきせられていましたが
その可能性は極めて低いと考えられます。
しかし逆に、花粉を運ぶ昆虫を
独占してしまう力をもっており、
繁殖が異常に拡大する原因の一つです。

セイタカアワダチソウの一番の特徴として、
根っこから、他の植物の発芽を抑える物質をだすことにあります。
繁殖を一気に拡大させ、池田に昔からあった在来種の生育を抑え、
池田の自然の多様化を減らし、景観を悪くするため、
一斉駆除の対象となってしまいました。

駆除方法はたった一つ、
1本1本、根っこから引っこ抜くこと。
もちろん全て手作業です。

約10年間、
毎年駆除してきているセイタカアワダチソウですが
「抜いても抜いても、同じような場所にまたしても生えてくる」
代表の辻本さんは言います。
抜く時に、少しでも根っこが土の中に残ったら
その根っこからまた新しい芽が生えてくるのです。
そんな現状があるため、
毎年参加しているボランティアの方たちは
黄色くなる前の段階の、まだ根を広くはっていない比較的抜きやすい
セイタカアワダチソウを見つけだし、
細かく抜いていきました。

各地区から応援にかけつけてくれた皆さんと共に
町全体のセイタカアワダチソウを駆除していきました。

そして今年は、東京からワークステイに来ていた学生さんも
手伝ってくれました。

この駆除作業は決して簡単なものでなく
たくさんの人の協力が必要であり、
時間と労力を費やします。

しかし、、今、池田町で行われている圃場整備により
町外から運んでくる土に紛れ込んで
セイタカアワダチソウの種が池田町に更に入ってくることが
予測される、と辻本代表。

そんな中にあっても、“自分達が今できることを 今しよう。”と、
ジャングルのような草の中に 勇ましく入っていく後姿には、
池田町の自然保護への思いをしっかり背負っているように見え、
たのもしいかぎりでした。