田んぼの生き物調査
農地の環境を守るために必要なのは、まずしっかりとした現状把握。
そのためにも、水質や生き物調査というのは、とても重要なものとなります。
池田町内では、様々な団体が生態系の調査を行っています。
平成19年7月に「守る会」主催で行った「田んぼの生き物調査」では、
過去最大の強い台風が迫って来るという悪天候にもかかわらず、
35名の参加者がありました。
今回の研修会は、継続して生き物調査を行っていくための方法を学びました。
誰にでも簡単にできる方法で、調査の仕方や基準などを一定にした本格的な調査です。
はじめに、農学博士の先生から調査の方法について講義を受け、調査地点へ。
田んぼの用水は、雨続きの天候だったため、普段と流れが違っていたのですが、
いろいろな生き物を確認することができました。
- ■今回の調査で見つかった主な生き物
- ドジョウ 27匹
- トノサマガエル
- アマガエル
- シュレーゲルアマガエル
- カワトンボのヤゴ
- サワガニ
- ヨコエビ など
今回の調査の大きな特長は、
生き物の生態の変化を正確に把握するための調査
というところです。
継続したり比較したりすることを前提としているため、
調査基準や調査方法を一定にしています。
特にドジョウは、大きさや数を経年調査することで、繁殖状況を把握していくことができます。
今回たくさん見つかったため、本格的で実践的な調査と、まとめ方のよい演習となりました。
自分たちの農地で、どんな生き物に、何が起こっているのか。
これからも継続的に行い、地に足の着いた調査で、しっかり把握して、
これからの取組に活かしていきたいと思っています。